筋トレとクリティカルシンキングについて

私が社会人2年目の頃、

勉強をしようと思ってグロービズの体験セミナーへ

行ったことがあります。

 

通常の受講には少なからず、社会人2・3年目の小僧が

払えるような料金体系ではなかったので、体験セミナーは

大変有意義だったと、思っています。

 

そのグロービズの講義で経営の基本姿勢として、

クリティカルシンキング」という考え方があることを

学びました。

 

当時は、「まぁ大切だよね、でも、よくわかんないよね」

っていう感じでした。

 

しかし、筋トレ歴も10年を超えてきて、

経営の基本姿勢「クリティカルシンキング」というものが

筋トレでも通じる、いや、筋トレで醸成できる思考方法、

スキルなのだと実感するようになりました。

 

クリティカルシンキングとはどういう思考回路かというと

下図のような3つの考え方を「基本姿勢」とするものです。

 

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これを筋トレ時に置き換えて考えてみます。

1.目的は何かを常に意識する

皆さんが筋トレ始めたきっかけはなんでしょうか。

私は筋トレを始めた当初、アメフトをしていたのですが、

競技力向上・怪我予防・サイズアップを目的としておりました。

内容としては筋肥大・筋力アップ、特に最大筋力・瞬発的な力

を発揮できるような内容でした。

大きい筋肉から小さい筋肉へ力を連動し、最大出力を高める

といったトレーニングです。

 

今はフィジーク競技を目指しているので、

サイズアップ・かっこいい体型を目的に増量・減量の時期を

分けてトレーニングをしております。

内容としては筋肥大、特に部位を細かく分けて

一つ一つの丁寧にやって、対象の筋肉に負荷を載せる、

綺麗な筋肉を作る作業です。

 

つまり、同じ筋トレとはいえ、目的が変わればトレーニングの

内容も全然変わるし、自分がどうなりたいのか、目的を

ブレさせてはいけないということです。

 

経営も同じ。

目的がブレることで、日頃の業務や企業の方向性、

強いてはモチベーション低下にも繋がりかねないです。

 

2.自分に問い続ける

これは1.に通ずることでもありますが、自分の行いが

正しいのか、目的と手段、手段と結果に矛盾がないかを

常に自分に問い続けることです。

 

例えば、こんなことをよく耳にします。

増量しているのに全然体重が増えないといっている方、

初心者トレーニーにはよくいます。

 

こういう人たちの食事内容を聞いてみると

大抵1日の摂取カロリーが全然足りていない場合が

多いです。

「増量期はお昼に牛丼大盛りを食べてます!」

とか

プロテイン飲んでます!」

とか

 

「じゃあ、朝は何食べているの?」って聞くと

朝は食欲なくてプロテインだけ、フルーツだけ、

食事回数も1日3食と、計算してみると成人の1日に

必要な摂取カロリーとほぼ同じか、少ない場合が

あります。

 

その人の感覚的には多く食事を摂っているつもりでも、

自分の行いを見直すと矛盾している場合があります。

 

行いがすぐに結果としてあらわれる訳ではありませんが、

定期的に自分の行いを見直す、「問い続ける」という

習慣は筋トレでは必要不可欠だと思われます。

 

ビジネスでは目標を決めて、施策を実行し、

定期的に見直して次の施策につなげていくサイクルを

PDCAサイクル」という言います。

 

3.自他に思考の癖があることを前提に物事を考える

トレーニングジムにはそこら中に鏡があります。

一般の方はマッチョ・トレーニーが自分の筋肉に

見惚れるため、自己満足のためにおいている、

眺めていると思っているようですが、実際は少し違います。

 

基本的にはトレーニング中のフォームを確認する目的が

あって、常にフォームを確認してトレーニングを行なっています。

時には自分の体型を確認して、●●筋のバルクが足りない…、肩幅が

狭い…と落ち込むことがあります。私の場合は(笑)。

 

特に自己流でトレーニングをしていると、気をつけたいのが

フォームに変な癖がつくことです。

特にベンチプレスのような鏡を見てできない種目は変な癖が

つきやすく、変な癖がつくと怪我に繋がる恐れもあるため、

トレーニング初心者はパーソナルトレーナーやベテラントレーニー

と共にトレーニングをすることをオススメします。

 

癖というのは自分ではあまり気づきにくいもので、

一度ついてしまうとなかなか取り除くことが難しいです。

日頃から自分にはどんな癖があるのか、客観的に観察できる

目が必要になってくるのではないでしょうか。

 

つまりは癖が全くない人というのはほとんどおらず、

そういうものがあることを前提として、どういう

施策をしていくのかが大事になるということです。

 

癖というのは動作だけではなく、考え方・思考回路においても

存在します。

ビジネスにおいてもこういう人間心理が少なからず働く場面は

あり、意思決定が必要な場合などは重要なファクターになる

可能性も高いです。

 

優れた経営者の中に筋トレにのめり込む人も多いようですが、

ベースとなる考え方が似ているのであれば、それも納得できそうですね。

皆さんはいかがでしょうか。

 

筋トレしながらこんな訳のわからないことを考えて、

今日も自分を高めようと必死ななばろんでした。